シーリングとコーキングの違いは?

シーリングとコーキングの違いは?

 

当サイトのメインテーマであるリチウムイオン電池をはじめとしてモノづくりの分野では、しばしば隙間に充填物を入れ、防水性や気密性を保つシーリングやコーキングを行うことが多いです。

 

普段何気なく使用する用語のシーリングとコーキングですが、これらの違いについて知っていますか?

 

ここでは、シーリング・コーキングに関する以下の内容を解説していきます。

 

・シーリング材とコーキング材の用途や違いは?

 

・シーリング材とコーキング材と両方の名前を使用する理由

 

・シーリング材(コーキング剤)とシーラーの違い

 

・シーリング剤の種類は?防水・気密性の確保のためにはそのシーリング剤を選ぶべきか?(リチウムイオン電池の防水・気密性の確保)

 

というテーマで解説していきます。

 

シーリング材とコーキング材の用途や違いは?

 

シーリングやコーキングという言葉は身近なところでは建築における塗装・工事関連の用語として使用されることが多いです。

 

もちろん他の医療分野(歯科)でもシーリング・コーキングという言葉は使用されており、当サイトのメインテーマであるリチウムイオン電池においても、タブリードに接着しているシーラントフィルム、単電池の端子部周辺や組電池(電池モジュール)用ガスケット(Oリング)や接着・振動吸収も兼ねたシール剤(シリコーン系の弾性接着剤など)として使用されています。

 

ただ、シーリングもコーキングも「ある隙間に充填して、防水性や気密性を保つために風刺すること」と似たような意味として知られていますが、シーリングもコーキングの違いを知っていますか? 実はシーリングもコーキングに違いはなく、同じ意味として使用されています。

 

それでは、なぜシーリング・コーキングと呼び方が異なるのでしょうか?以下で解説していきます。

 

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シーリング材とコーキング材と両方の名前を使用する理由

 

シーリング・コーキングと同じ意味で使用されているにも関わらず名前が異なる理由は、以前はシーリングとコーキングが区別されて使用されていたという由来があるからです。

 

実は以前はシーリング材とは別に、油性コーキング材と呼ばれるものがしばしば使用されていました。ただ、油性という言葉が含まれているように、主成分が油脂でできているシーリング材(コーキング剤)です。

 

そのため、有機物や有機溶剤などと容易に反応する傾向にあり、耐油性・耐有機酸性をはじめとして各種耐久性が低いです。各種耐久性の低さの理由から、いまでは油性コーキングはほとんど使用されておらず、名前だけがコーキングとして残っています。

 

コーキングという言葉は主にコーキングガンなどで使用します。以下のようなものです。

 

シーリングとコーキングの意味は同じであるために、以下ではシーリングという言葉で解説していきます。

 

 

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シーリング材(コーキング剤)とシーラーの違い

 

シーリング材と似たような用語として、シーラーというものがあります。シールするために熱をかける装置のこともシーラーと呼びますが、これは明らかにシーリング材と異なるために間違えることはないでしょう。

 

シーラーでも以下のような化学製品としてのシーラーとよばれるものがあります。

 

写真

 

この化学製品としてのシーラーとはいわゆるプライマーのことを指します。プライマーとは、接着剤しにくいもの同士(たとえば、樹脂と金属の接着やPP樹脂との接着など)の接着の際により良く接着するための前処理剤として使用されています。

 

例えば、リチウムイオン電池においてタブリード(金属)とシーラントフィルム(樹脂)を接着する場面があり、金属−樹脂間の接着は基本的に難しいです。

 

そのため、タブとシーラントフィルム間をプライマー処理してから、接着させる場合もあります。このように、シーリング材とシーラーは別物であるため、間違って購入しないようにしましょう。

 

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PPやPEとの接着が難しい理由

 

シーリング材の種類は?防水・気密性の確保のためにはそのシーリング剤を選ぶべきか?(リチウムイオン電池の防水・気密性の確保)

 

シーリング材も厳密に考えるとシーリング剤とシーリング材に分類することが可能です。

 

つまり、化学品(接着剤)であり硬化前は液体であり硬化後は固体となるシーリング剤とoリングなどの元から固体であり、加締めることによってシールするものに大きく分類されます。

 

 

 

さらに、シーリング剤(接着剤)には、大きくわけてシリコーン系、変性シリコーン系、ウレタン系で大部分を占めます。

 

特に、防水や気密を保つためのシーリング剤(コーキング剤)としては、基本的にシリコーン系の接着剤を使用することがほとんどです

 

シリコーン系ははっ水性が高く、かつ耐候性や耐薬品性などの全般の耐性が高いために、防水性(水回り)に使用されます。

 

リチウムイオン電池パックにおいては、最終製品として搭載するときに水にぬれる心配もあるため、防水性能を求められることもあります。

 

同時に接着性や耐振動性なども同時に要求されることがほとんどであるために、結果としてシリコーン系が選定されることが多いです。

 

ただ、シリコーン系の中でも変成シリコーンと呼ばれるシリコーンをベースにしつつも、他の接着剤の成分がまざられ、機械的強度、弾性係数、耐薬品性、耐油性、耐有機酸性などの物性が最適化されたものもあります。

 

同じシリコーン系接着剤でも製品によって、物性が大きく異なるために最適なものを選定していきましょう。

 

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