接着剤における1液型と2液型(1液系と2液系)の違いは?

接着剤における1液型と2液型(1液系と2液系)の違いは?【リチウムイオン電池パックの接着】

 

当サイトのメインテーマであるリチウムイオン電池においては、組電池(電池パック)の構成部材として、ケースの嵌合部に使用したり、振動吸収のための材料として弾性接着剤を使用する場合があります。

 

上述のような弾性接着剤だけでなく、接着剤全般として1液型と2液型(1液系と2液系)という1つの接着剤用の液体を使用するか、2つの接着剤用の液体を使用するかで分類することができます。

 

この1液型と2液型(1液系と2液系)について解説しています。

 

・1液系(1液型)接着剤のメリット、デメリット

 

・2液系(2液型)接着剤のメリット、デメリット

 

というテーマで解説しています。

 

 

1液系(1液型)接着剤のメリット(2液系のデメリット)

 

接着剤の成分により、同じ1液系だとしても、物性は大きく異なります。

 

ここでは、接着剤の成分を問わない1液系全般のメリットについて解説します。

 

 

2液系で必要な混合の手間がないこと

 

2液系では2種類の液体を混ぜて接着剤として使用するため、1液系よりも若干手間がかかります。

 

これに対して1液系では混ぜる手間がない分、作業性にメリットがあるといえます。

 

また、2液系では2種類の液体の組成をきちんと合わせないと硬化不良が起こる場合があるのに対してその心配がいりません。

 

1液系では、空気中の湿気などと反応する接着剤(シリコーン系接着剤等)から、熱をかけたりUVを照射することで硬化が始まるものもあります。

 

 

コストが安い傾向にある

 

一般的に1液系の方が2液系よりコストが安い傾向にあることもメリットの一つと言えるでしょう。

 

ただし、製品によってコストは大きく異なり、かつ物性も異なるためきちんと確認して購入しましょう。

 

 

残った場合に別の日に使用できる

 

これは空気中の水分と反応するシリコーン系などの弾性接着剤には当てはまりませんが、温度をかけたり、UV照射を行うことで硬化が始まる1液系接着剤では、残った場合に別の日に使用できるというメリットがあります。

 

2液系では混ぜた瞬間から化学反応が始まることで硬化するため、別の日に使用しようとすると完全に硬化してしまいます。

 

同じような物性の場合は1液系を使用した方が、作業性やコスト等にメリットがあるといえますが、物性全般としては2液系の方が高い傾向にあり、使用する接着剤の用途や要求を確認して、選定しましょう。

 

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2液系(2液型)接着剤のメリット(1液系のデメリット)

 

2液系接着剤のメリットは1液系のメリットの逆とも言えます。

 

全般的な物性(例えば寿命や接着強度、耐熱性等)が高い傾向にある

 

2液系の方が全般的な物性が1液系よりも高い傾向にあることがメリットの一つと言えます。。

 

ただし、製品により物性やコスト等大きく異なるため、用途に応じた選定を心掛けましょう。

 

 

1液系で塗ることができない部分への塗布が可能であること

 

1液系では加熱やUV照射を行うことで接着が始まるものが一般的です(シリコーン系接着剤など空気中の湿気と反応するものは別です)。

 

そのため、加熱やUV照射をすると他の接着剤以外の部材に影響を与える場合があり、使用箇所の制限がありました。

 

これに対して2液系の接着剤では、2液を混ぜる事により化学反応がおき、硬化するため上述の使用箇所の制限が1液系よりも少ないというメリットがあります。

 

 

以上、物性やコスト、作業性といったメリット、デメリットを考慮して、接着剤の選定を行っていきましょう。

 

 

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