耐電圧・絶縁抵抗・絶縁耐力の違いは?対電圧試験と絶縁抵抗試験の違いは?

耐電圧・絶縁抵抗・絶縁耐力の違いは?対電圧試験と絶縁抵抗試験の違いは?

 

近年では原発の問題やより環境問題への意識の高まりや電力自由化などから、節電などの電力に関係する情報を頻繁に耳にするようになりましたよね。

 

その中でも代表的な電力関連で良く見かける用語である「耐電圧」「絶縁抵抗」「絶縁耐力」などの言葉があります。似ているこれらの用語ですが厳密には違いがあるのでしょうか?

 

ここでは、「耐電圧」「絶縁抵抗」「絶縁耐力」やそれらの評価試験方法について解説していきます。
(※絶縁抵抗の概要についてはこちらで解説しています)

 

 

・耐電圧」「絶縁抵抗」「絶縁耐力」の違いは?

 

・耐電圧(絶縁耐力)試験と絶縁抵抗試験の違いは?

 

というテーマで解説しています。

 

「耐電圧」「絶縁抵抗」「絶縁耐力」の違いは?

 

「耐電圧」「絶縁抵抗」「絶縁耐力」は似ている意味を持ち、基本的には材料や製品の絶縁性がどれほどであるかを表す指標といえます。

 

ちょっとした評価の段階では、これらの違いを厳密に考える必要はありません。

 

ただ、技術者同士の議論の場や認証機関への報告時などは、厳密にこれらの評価・報告をする必要があり、「耐電圧」「絶縁抵抗」「絶縁耐力」という用語について詳しく理解する必要があります。

 

これらの用語とその分類は以下の通りです。

 

 

以下でこれらの詳細を確認しましょう。

 

@耐電圧と絶縁耐力

実は耐電圧と絶縁耐力は同じ意味を持ちます。そのため、以下では耐電圧で統一して解説していきます。

 

そして、耐電圧とは樹脂などの絶縁物に直流もしくは交流の電圧を印加させたときに絶縁破壊がおこる限界の電圧であるといえます。

 

ただ、判断としては非常に高い電圧(絶縁破壊が起こりそうな領域まで)印加させたときに、実際に絶縁破壊がおこるかどうかを調べます。徐々に上げていき、絶縁破壊がおこったところが耐電圧(限界の電圧)といえます。

 

具体的な耐電圧測定の方法や試験条件はJIS規格で定義されているため、その製品に関するJIS規格を参考にしましょう。

 

A絶縁抵抗

 

厳密な意味での絶縁抵抗とは、上と同様に樹脂などの絶縁物に対して電圧を一定時間印加させたときのその抵抗値のことといえます。基本的に絶縁破壊がおこらないが、高めの電圧を印加させます(耐電圧試験よりも条件がゆるい)。

 

よって、絶縁抵抗とは、高めの電圧を印加時の抵抗そのもののことを指します。

 

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耐電圧(絶縁耐力)試験と絶縁抵抗試験の違いは?

 

先にも若干のべていますが、耐電圧(絶縁耐力)試験と絶縁抵抗試験の違いを以下で解説していきます。

 

まず、耐電圧試験の方が絶縁抵抗試験よりも厳しい試験です。これは、「耐電圧試験では絶縁破壊させる電圧を調べるの」に対し、「絶縁抵抗試験では耐電圧試験よりは低いが、通常使用時よりは非常に高い電圧を印加させその抵抗を測定する」という測定自体の意味の違いがあるためです。

 

ただ、基本的に認証機関などでは耐電圧のみが求められることもしばしばあります。より厳しい判定方法であるためです。

 

また、耐電圧は物性に依存するため試験片の大きさなどで値が変化しません。一方で絶縁抵抗は、抵抗値そのものであるため、印加させる試験片の大きさなどでその値が変化します。

 

耐電圧(絶縁耐力)試験と絶縁抵抗試験の違いを理解し、適切な評価を行っていきましょう。

 

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