自動車(ガソリン車・電気自動車(EV))における航続可能距離(航続距離)とは
いま徐々に身近になりつつあるEV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)ですが、さらなる普及していくには様々な課題があります。
EVやPHEVの課題のための最も大きな課題としては航続可能距離(航続距離)、コスト、安全性などがあげられます。
中でも航続可能距離(航続距離)とはあまり聞きなれない言葉かもしれません。この航続距離について理解していますか。
ここでは、航続距離に関する以下の内容について解説していきます。
・航続距離の意味
・航続可能距離と実際の走行距離との関係
というテーマで解説していきます
航続距離の意味
航続距離の本来の意味は本来は言葉の通り、航空機が燃料を満タンに積んだ状態から、継続して動作できる距離のことを指します。
航空機の「航」と継続の「続」を合わせて航続距離と呼んでいるわけです。
元々の意味の航続距離から転じて、自動車やバイクにおける航続可能距離(航続距離)とは「ガソリン車や電気自動車において、ガソリンを満タンもしくは電気を満充電にした状態から継続して走行できる距離」のことを指しています。
たとえば、ハイブリッド自動車であればおよそ1300kmから1800㎞程度の航続距離を持っています。なお、プラグインハイブリッド車(PHEV)であれば、ハイブリッド自動車よりもさらに航続距離が長い傾向にあります。
一方でいまのところ純水に電気のみで動く電気自動車(EV)では、初期の航続距離(電池が新品の状態)において200km~700㎞とハイブリッド車と比較すると短いです。
比較すると以下のようなイメージとなります。
そのため、長距離の移動を電気自動車(EV)で行うときには、途中に充電できる場所があるか確認した上で移動するようにしましょう。
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航続可能距離と実際の走行距離との関係
航続可能距離と実際に走行できる距離には若干のずれがあり、実際に走行できる距離の方が比較的短いです。これは完全に燃料や電気量を使用しきる前に、燃料補充や充電を行う必要があるためです。
また、電気自動車の場合は電池の劣化によっても航続距離が大きく変化します。バッテリーの劣化は、使用環境温度や車の操作方法の影響も大きく受けるために劣化具合(SOH)がばらつくのです。
そのため、電気自動車を使用していて、長距離走行の予定がある場合は、航続距離の目安が判断できるように、走行のたびにメモしておくといいです。
また、航続可能距離を表示するメーターもいまの車には搭載されているケースが多いです。
以下の通りです。
※※
こちらもあくまでデータから計算した見積もり値であることを認識しておくといいです。
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