乾燥剤である十酸化四リンが使用できない物質は? 潮解性や脱水作用を持つのか?
高校化学においてよくよく乾燥剤に関する問題が出題されます。
乾燥剤に関する性質全般を抑えてくことも大事ですが、各々の乾燥剤ごとの性質もしっておくといいです。
中でもここでは、酸性の乾燥剤で有名な十酸化四リンの性質について解説していきます。
・乾燥剤である10酸化4リンが使用できない物質は? 潮解性や脱水作用を持つのか?
とうテーマで解説していきます。
乾燥剤である10酸化4リンが使用できない物質は? 潮解性や脱水作用を持つのか?
十酸化四リンは酸性の乾燥剤であるために、塩基性(アルカリ性)気体には使用することができません。
例えば、塩基性であるアンモニアなどの水分を除去することはできないのです。
そのため、酸性気体や中性気体の乾燥剤として使用されることが基本です。
なお、十酸化四リン(P4O10)は水分子として存在するものの除去には使用されますが、分子間脱水や分子内脱水のように、分子の一部を引き抜く脱水を行うことには基本的に使用しません。
気体の水分を得た十酸化四リンは、ドロドロになったり、溶液になったりする潮解性を持ちます。水酸化ナトリウムもこの潮解性を示す物質として重要であることを理解しておきましょう。
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