電気自動車(EV)の充電時間は?充電スポットは?
いま徐々に普及しつつあるEV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)ですが、これらのより普及していくには様々な課題があります。
普及のための解決すべき電気自動車のデメリットとしては、走行距離(バッテリーの容量)、充電時間や充電設備、安全性、コストなど多くの問題があります。
このような電気自動車ですが、IOT化や低環境負荷の製品の普及が加速される中で、その重要度がより増すことは間違いないでしょう。
ここでは、電気自動車の基礎的なスペックに関する情報について解説してきます。
・電気自動車は何ボルト(V)で走行するのか?
・電気自動車は何ワット(W)で走行するのか?
・電気自動車は何キロ走ることができるのか?
・電気自動車は何年後に普及するのか?
というテーマで解説しています。
・そもそも暗電流とは?
・暗電流の計算を行ってみよう!
・暗電流によるバッテリー上がり(出力不足)には気を付けましょう!
というテーマで解説しています。
そもそも暗電流とは?
そもそも暗電流という言葉をご存知でしょうか?
暗い電流と書くように、暗電流とは自動車においてエンジンを切っていたとしても、消費する電流のことを指します。暗電流のことを別名待機電流などと呼びます。
エンジンがオフになっている状態と、暗という状態のイメージがつながるために暗電流と呼んでいるのでしょう。
自動車にはイグニッションオフ(エンジンオフ)状態であっても、動く多くのシステムが搭載されているために、暗電流が流れます。およそ1日に1Ah程の暗電流が流れ、その分の電気量がバッテリーから消費されます。
暗電流の大きさを理解するために、暗電流の計算問題を解いてみましょう!
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暗電流の計算を行ってみよう!
1日に2.4Ah消費する場合の1時間あたりに流れる暗電流を計算してみましょう。
1日は24時間であるたえに、1時間あたりに消費する電気量を考えますと、2.4 / 24 = 0.1Ahつまり100mAh程度電気量を消費することになります。
この時の電流値は100mAとなります。
実際は1日に1Ah程度の電気量である場合が多いので、この値よりは小さいです(単純計算で約42mAほど)。
実際の暗電流の基準値は10mA~100mA程度に収まる場合が多いです。具体的には暗電流を測定した方がいいですが、
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暗電流によるバッテリー上がり(出力不足)には気を付けましょう!
良く自動車でバッテリーが上がったということを耳にすると思いますが、これは暗電流が原因となって起こることです。
カーナビや車内での音楽を聴いていたりすることで流れる暗電流によって、電池の容量が徐々に低下し(つまり充電率SOCが下がる)と、バッテリーが始動できない出力不足、いわゆるバッテリー上がりがおこるリスクがあります。
SOCが半分程度でバッテリー上がりが起こる可能性が大きくなります。
バッテリー上がりを起こさないための対策として、バッテリーテスターで電圧を測定しSOC-OCV曲線からSOCが50%以上になっていることを確認していきましょう。
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