電気自動車は何ボルトで走行するのか?普及は何年後なのか?
いま徐々に普及しつつあるEV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)ですが、これらのより普及していくには様々な課題があります。
普及のための解決すべき電気自動車のデメリットとしては、走行距離(バッテリーの容量)、充電時間や充電設備、安全性、コストなど多くの問題があります。
このような電気自動車ですが、IOT化や低環境負荷の製品の普及が加速される中で、その重要度がより増すことは間違いないでしょう。
ここでは、電気自動車の基礎的なスペックに関する情報について解説してきます。
・電気自動車は何ボルト(V)で走行するのか?
・電気自動車は何ワット(W)で走行するのか?
・電気自動車は何キロ走ることができるのか?
・電気自動車は何年後に普及するのか?
というテーマで解説しています。
電気自動車は何ボルト(V)で走行するのか?
電気自動車の搭載バッテリー(組電池)を適切に充電し走行した、約300から400V程度で動作します。
正極材にマンガン酸リチウムや三元系の材料を使用しており、負極材に黒鉛材料を使用している場合の一般的なリチウムイオン電池では、単電池あたりおよそ3.7から3.8V程度で作動しています。
そのため、単純計算で 400 / 3.7 = 約108個程度の電池を直列にした組電池が使用されています。
実際に求められるのは電圧というより、ワット数(動力)です。出力 W = 電圧V × 電流A であり、電圧を高くすることで通電電流を抑制することができます。
そのため、24V級や48V級などのバッテリーなどでも動かすことは可能ですが、要求出力を満たすためには大電流が通電することとなり、発熱損失や配線を太くすることなどのコスト面でのデメリットがでてきます。
よって、電気自動車(EV)のバッテリー電圧の設計としては約300から400V程度がちょうどよいといえます。
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電気自動車は何ワット(W)で走行するのか?
それでは、電気自動車は何ワット(何w)で走行するのでしょうか?
実は電気自動車に求められる出力は、一定の時速100kmである場合はおよそ10kW強程度で動くことが一般的です。
10kWで400Vで動くとした場合の通電電流を概算してみると、10000 / 400 = 25A 程度の電流が流れます(実際は自動車のトルク定数などにより若干ブレがあります)がおよそ上述の程度です)。
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電気自動車は何キロ走ることができるのか?
それでは、電気自動車は満タンに充電した場合、どのくらいの距離を走ることができるのでしょうか?
いまではテスラモーター社製の電気自動車であるでは、満充電時の走行距離が800kmを超えた製品もあります(ワット時定格量(Wh容量)は100kWh程度。
日産リーフなどもかなり長い走行距離を実現していますが、値としては300km程度です。
つまり、電気自動車(EV)の走行距離は製品の仕様によって大きく変化し、およそ数百km~1000km程度に収まってるといえます。
電気自動車の種類をきちんと確認してから、車種を選ぶようにしましょう。
また、初期の走行距離が長くても、充電放電を繰り返した際の性能低下(容量劣化や内部抵抗の上昇)が著しいバッテリーもあります。
そのため、きちんと電気自動車用バッテリーの劣化診断を行っており、バッテリー寿命が長い種類の電池を選択することも大事です。
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電気自動車は何年後普及するのか?
IoT化が進む中で、電気自動車が普及することもそう遠くないと思いますが、実際何年後あたりに普及するのでしょうか?
電気自動車が普及するためには、搭載バッテリーであるリチウムイオン電池もしくは全固体電池の性能がより高いものになっている(高出力・長寿命)必要があります。
また、より量産が進むことでの低コストや、電池の大型化により安全性の低下(危険性の上昇)も課題としてあるでしょう。
具体的に何年後に電気自動車が今の内燃機関をベースとした自動車に置き換えられるかはわからないですが、2030年あたりにはある程度の普及が進んでいれば、個人的に嬉しいなと思います。
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