日産リーフ(Leaf)の電池性能は?
ハイブリッド自動車だけでなく、最近では電気自動車も多く見かけるようになりましたよね。
特に日産さんのリーフ(Leaf)を見かけることが多いです。
リーフの性能、リーフ搭載電池の性能はどの程度のものなのでしょうか?
こちらのページでは、
・リーフの電池、組電池の基礎情報の予想
・リーフの電池の寿命や保証はどのくらい?値段は安い、高い?
・初期の劣化が大きいと感じている方へのアドバイス
という言葉について解説しています。
リーフの電池、組電池の基礎情報の予想
2017年9月現在の最新モデルのリーフ搭載電池は40kWh程度の容量があるようです。
車載用の電池では出力との関係が大きいため、Wh容量で容量を記載していることが多いですね。
ざっくりと車に求められる作動電圧が300V~400V程度であるとしますと、40kWh/300V~40kWh/400V≒133Ah~100Ah程度の電池(もしくは組電池)(Ahの容量で見積もった場合)を使用していることになります。
100Ah級の電池ですと、大きすぎて製造しにくい可能性がありますので、50Ah程度電池を2並列にした組電池や、30Ah程度の電池を3~4並列にした組電池が使用されているのかと思います。
また、一般的な正極(コバルト酸リチウムや三元系)、負極(黒鉛)では作動電圧が約3.8V程度と見積もれるため、300V/3.8V≒79個~400V/3.8V≒105個の組電池を直列で接続していることになります。
単電池(組電池も同程度と考えた場合)の体積エネルギー密度がざっくりと800Wh/L程度であるとすると、40kWh/800Wh/L=50L程度のスペースを使用していることになります。
例えば50cm×50cm×20cmで50Lとなります。
携帯電話の電池では3000mAh~5000mAh程度ですので(3~5Ah)、非常に多くの電池を使用していることが想像できます。
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リーフの電池の寿命や保証はどのくらい?値段は安い、高い?
モデルの違いや乗る方の使用の仕方により電池の寿命は大きく変化します。
2017年9月現在の最新モデルでは初期の走行距離が400km/1回と従来モデルより大幅な距離upがされているようです。
初期のことのモデル使用者の意見でも、走行距離10万キロ超え、5年程度たってもエアコン動作なしで100km以上/1回の走行ができるという方の声もあるようです。
電池を長持ちさせる方法にも記載しましたが、電池の劣化は高温下に放置したり、負荷の高い放電や充電を繰り返すことで加速されます。
また、車の使用頻度にも大きく影響するため、結局は個々人の使用状況や主観によるところが大きく電池の持ちが良いと捉える方も良くないと捉える方も両方いらっしゃるようです。
2017年9月現在のモデルですと8年間もしくは16万キロの走行距離が保証のようですね。
保証期間外のバッテリー交換費用自体は60~70万年程度ということを聞きますが、実際のところは不明な点も多いようです。
大型のリチウムイオン電池がさらに普及することで電気自動車の価格も大きく減るかと思いますが、現在のところでは新品で300万円程度が販売価格のようです。
電気自動車ならではの加速の良さや電気自動車に乗っているという爽快さなど、結局は個人の主観によるものが大きく、高いか安いかはその人次第と言えるでしょう。
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初期の劣化が大きいと感じている方へのアドバイス
電気自動車を購入したのに思ったより、電池の容量劣化が大きいと感じているかたがいるかもしれません。
これはリチウムイオン電池の特徴ともいえるのですが、容量の劣化は負極表面でできる被膜の成長による影響が大きく、この劣化形態では初期の劣化が大きくなるものなのです。(もちろん個々の電池性能にもよります)。
具体的には、劣化の予測方法としてルート則と呼ばれるこちらのモデルが提唱されており、実際の値はこのモデルより若干良い性能が出る傾向があるとされています。
上述のように、ルート則では初期の劣化カーブが大きく、実際の劣化もおおよそ予想線に乗るため、初期の方が若干容量劣化が大きくなります。
そのため、劣化が大きいと感じている方も基本的には心配する必要はないでしょう。
ただし、異常発熱や急激な容量低下が起きている場合は何かしらの不具合が起きている場合がありますので、購入店などにすぐに連絡しましょうね。
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