【電池メーカー】電池メーカー情報 Shorai社とは?LiFe電池使用?

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【電池メーカー】電池メーカー情報 Shorai社とは?LiFeバッテリー

 

最近では、スマホ向けバッテリーから電気自動車搭載電池、家庭用蓄電池などの用途にリチウムイオン電池を始めとした二次電池が注目されています。

 

また、更なる高容量高エネルギー密度を有する次世代電池として全固体電池も徐々に研究が進みつつあり、今後の社会には電池を含めた電気エネルギーの更なる普及が予想されます。

 

こちらのページでは鉛蓄電池の置き換えとして有名であるリン酸鉄リチウムを正極活物質に使用しているリチウムイオン電池であるLi-Fe電池を製造・販売しているShorai社と扱う電池の情報について解説しています。

 

・電池メーカ- Shorai社の概要 Li-Fe電池の性能は?

 

・Shorai社製Li-Fe電池の性能は?

 

というテーマで解説しています。

 

 

電池メーカ- Shorai社の概要 Li-Fe電池の性能は?

 

Shorai社では、主にバイクの始動用バッテリーの製造販売を行っています。

 

現在では、始動用バッテリーでは、GSユアサの鉛蓄電池が主流ですが、環境負荷の低減から鉛の使用を控える流れがあることやより高エネルギー密度であるため軽量化が可能であり、かつ寿命特性に優れるリチウムイオン電池への置き換えも徐々に起こっているようです。

 

リチウムイオン電池の始動用バッテリーを扱う電池メーカーの一つとしてShorai社があります。

 

それでは、このShorai社の電池の特徴や性能はどの程度なのでしょうか?

 

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Shorai社製Li-Fe電池の性能は?

 

Shorai社のリチウムイオン電池では、最近徐々に採用が増えつつある正極活物質であるリン酸鉄リチウム(LiFePO4:LFP)を使用した電池を製造・販売しています。

 

リン酸鉄リチウムを正極活物質に使用しているリチウムイオン電池のことをリチウムフェライトバッテリー(Li-Feバッテリ-、リフェバッテリー)と呼ぶこともあります。

 

リン酸鉄リチウムを使用しているリチウムイオン電池は、最近発火事故などが発生しているリチウムイオン電池の中では安全性が高く、破裂・発火などはほとんど起きないといえます(もちろん電池の質にもよりますが)。

 

電池の破裂・発火メカニズムはこちらで、また電池発火時の対処・消火方法についてはこちらで解説しています。)

 

他にもA123社などがリン酸鉄リチウムを使用したリチウムイオン電池の製造・販売を行っています。

 

特にShorai社では、バイクのスターターとして現在では鉛蓄電池が主流であるところの置き換えとしての、リチウムイオン電池(Li-Fe電池)を製造しています。

 

いくつかラインナップがある中で、以下のLFX0702-BS12という始動用バッテリーについて解説します。
 

 

LFX0702-BS12電池(Shorai社)

 

上述のよう、正極にリン酸鉄リチウムを使用しています。

 

また、リチウムイオン電池において負極に黒鉛材料が使用されている場合が多く、作動電圧は正極の作動電位-負極の作動電位で決まり、正極リン酸鉄リチウムと組み合わせた場合は、およそ3~3.2V程度が平均作動電圧となります。

 

そして、こちらのLFX0702-BS12電池(Shorai社)では、電圧の記載に12Vという記載されていることから、おそらく単電池がケースの中で4直列になっている組電池となっていることが予想され、かつ負極材料はおそらく黒鉛が使用されているのではないかと予想できます。
(例えば、正極活物質にコバルト酸リチウムなどを使用した場合は平均作動電圧が3.7V付近であるため、12Vあたりに平均作動電圧を持ってくる組電池の設計が難しいです)。

 

 

なお、電流(A/Hr)という項目に7 PbEqという記載がありました。

 

単純に7Ah程度の容量なのかな?と思いきや、他の方のブログ等拝見させてもらったところ、実際の容量はその1/3程度強程度であるようです。

 

つまり容量は2~3Ahであると予想できます。

 

PbEqとは、鉛蓄電池での対応を表しているようで、鉛蓄電池ではそのくらい大きな容量の電池でないと流せない電流値を、Shoraiバッテリーでは少ない容量で流せるレベルであるということを表現していると思われます。

 

 

また、低温下での通電電流性能であるCCAの値は、102Aと容量に対して非常に大きなCレートを流せることを保証しているようです。

 

さらに質量は0.424kgと非常に軽いといえます。

 

HP上では、対応する鉛蓄電池と比較しますと1/5程度であるようです。

 

 

実際に使用される場合は、コスト、バイクとの互換、使用環境下での寿命特性、始動性能等きちんと調べてから購入して使用してみましょう。

 

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