蓄電と充電の違いは?
近年では、スマートハウスやゼロエネルギーハウスのような、省エネができると同時に環境にやさしい住宅が徐々に増えつつあります。
このような環境負荷の小さい家には、「電気を生み出す太陽光発電装置や燃料電池」「蓄電するためのリチウムイオン二次電池」「それらを連携したり見える化したりするIOT技術」などが導入されています。
中でも、リチウムイオン電池ではただ単純に蓄電しておくだけではなく、ピークシフトやピークカットのようにうまく充電したり、放電したエリすることによって電力の有効活用をすることができます。
このように蓄電や充電などができるリチウムイオン電池ですが、そもそも「蓄電」と「充電」という用語の違いについて知っていますか。
ここでは、蓄電と充電の相違点に関する内容について解説していきます。
・蓄電と充電の意味と違い
というテーマで解説していきます。
蓄電と充電の意味と違い
リチウムイオン電池のような二次電池では、充電と放電をすることによって、電気エネルギーを溜めたり、出したりできます。
具体的なリチウムイオン電池の内部構成や反応式についてはこちらで詳しく解説していますが、簡単にいうと外部から力を加えると電気エネルギーが電池に溜まります。
以下のようなイメージです。
また、抵抗などの外部回路を電池につなげば、自発的に放電が起こるような仕組みとなっています。以下の通りです。
このように、電気的なエネルギーが入るにしろ、出るにしろ、エネルギーのやり取りを行う動的な現象がリチウムイオン電池の充電・放電にあたるわけです。
一方で、蓄電の意味を考えていきましょう。
蓄電とは、上述の動的な操作をは意味が異なり、言葉の通り電池が蓄えられている様のことを表すのです。つまり、静的な状態をあらわす言葉が蓄電なのです。
以下のようなイメージです。
つまり、蓄電するために充電が必要であり、場合に応じて蓄電されている電池から放電して外部にエネルギーを供給することが、蓄電池の役割といえます。
きちんと蓄電と充電の相違点について理解しておきましょう。
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