なぜ電池とガムの包み紙、アルミホイル、スチールウールを使用すると火起こしができるのか【ライターの代わり】
キャンプやアウトドアなどに出かけたときに、たまにライターやマッチなどを忘れたり、ガスの燃料切れにより火が起こせなくなることがあります。
このように緊急で火起こしが必要となったときに、電池とガムの包み紙やアルミホイル、スチールウールがあれば、ライターの代わりとなり簡易的に着火することができます。
この電池とガムの包み紙やアルミホイル、スチールウールなどがあるとなぜ火起こしができるのでしょうか。
ここでは、電池とガムの包み紙、アルミホイル、スチールウールを使用して火おこしができる理由について解説していきます。
・電池とガムの包み紙、アルミホイル、スチールウールを使用して火おこしができる理由【ライターの代わり】
というテーマで解説していきます。
電池とガムの包み紙、アルミホイル、スチールウールを使用して火おこしができる理由【ライターの代わり】
結論からいますと、ガムの包み紙やアルミホイル、スチールウールで、電池のプラス極とマイナス今日をつなぐと火おこしができる理由は、電池の短絡(ショート)を発生させることが主な理由です。
電池のプラスマイナスを抵抗の小さい、アルミ二ウムやスチールウールなどの金属でつなぐと大電流が流れます。この流れる電流値は電池の電圧、抵抗の関係であるオームの法則V=IRで定義されます。
つまり、アルミ箔(ガムの包み紙もアルミ)や導線などの抵抗が非常に小さいため(Rが小さい)に、電極をつなぐと電流Iも非常に大きくなります。
この電流が流れる際には発熱が伴い、I^2R分のジュール熱が発生するわけですが、Iが非常に大きくなるために発火するほどの発熱が起こるのです。
なお、厚みが数mm程度の金属板であれば板が厚いために発火までには至らないです。ガムの包み紙やアルミホイル、スチールウールなどの薄い材料であるために、丁度いい具合に燃え、火起こしができるのです。
このような理由で、電池とガムの包み紙やアルミホイル、スチールウールなどは緊急時のライター替わりの火おこしの道具として使用できます。
ただ、電池にガムの包み紙を接触させるやり方が悪かったり、アルミホイルやスチールウールの量が大量であったとすると、火花がですぎたり、燃えすぎたりすることがあります。結果として、危険な状態となることもあります。
そのため、基本的にはキャンプなどのアウトドアに出かける際には、安全なライターやガスコンロなどの火おこしの道具を忘れないようにするといいです。
あくまで緊急時の対策として、電池とガムの包み紙やアルミホイル、スチールウールを使うようにしましょう。
関連記事
電池の短絡(ショート)とは?
オームの法則V=IRとは?
ジュール熱
電池とガムの包み紙、アルミホイル、スチールウールを使用して火起こしができる理由【ライターの代わり】 関連ページ
- 18650電池はドンキホーテでも売ってる?実は中国製で危険なもの?
- 【電池の歴史】電池の歴史 ボルタ電池~リチウムイオン電池、全固体電池まで
- 【電池メーカー】電池メーカー情報 GSユアサ
- 【電池メーカー】電池メーカー情報 東芝 SCiBとは?
- 【電池メーカー】電池メーカー情報 A123システムズとは?LiFeバッテリー
- 【電池メーカー】電池メーカー情報 Shorai社とは?LiFe電池使用?
- 電池の日ってあるの? 乾電池はなぜ「乾」とつくのか?
- 電池はなぜ「池」という字を使用するのか? 単1電池などにはなぜ「単」とつくのか?
- 乾電池に触っても感電しないのはなぜ?
- 微弱電流(マイクロカレント)とは?美容や健康に良いのは本当!?
- 電気治療器って効果はあるのか?
- 【電流のなぜ】電流の表記はなぜIなの?英語では何と呼ぶ?
- 電化率の意味
- 蓄電と充電の違いは?
- 「充電がない」「充電が切れる」という日本語はおかしいのか?
- 冬に静電気が多くなる仕組みと対処方法
- ガソリンスタンドで給油中に静電気により火災が起こることはあるのか