【Excel】平均とは?(算術平均と加重平均) AVERAGEIF関数で条件付き(〜以上かつ以下、〜以上かつ未満、不等号、日付の範囲指定)の平均値を算出してみよう

【Excel】平均とは?(算術平均と加重平均) AVERAGEIFS関数で条件付き(〜以上かつ以下、〜以上かつ未満、不等号、日付の範囲指定)の平均値を算出してみよう

 

統計量の最も基本ともいえる平均値について解説しています。

 

一般的に平均値と聞くと、あるデータの結果を全て足し合わせデータの個数で割る算術平均のことを考えますが、実際は算術平均だけでなく他の種類の平均もあり、用途に応じて使い分けます。

 

また、Excel関数でのaverage関数、averageifs関数、averageifs関数にて、条件付き(複数条件を含む)の平均値を効率よく算出する方法についても解説しています。
・算術平均(相加平均)とは?

 

・Excelで算術平均を算出してみよう Average関数の使用方法

 

・AVERAGEIF関数とは?AVERAGE関数との違い 条件付きの平均値 文字列の場合

 

・AVERAGEIF関数とは?AVERAGE関数との違い 条件付きの平均値 数値条件

 

・AVERAGEIFS関数とは?AVERAGEIF関数との違いと使用方法

 

・〜以上かつ以下、〜以上かつ未満の合計をAVERAGEIFS関数を用いて計算してみよう!(等号、不等号とAVERAGEIFS関数)

 

・【期間集計:日付の範囲】ある期間における平均値をAVERAGEIFS関数を用いて計算してみよう!【文字列との区別】

 

・【期間集計:日付の範囲】ある期間における合計をAVERAGEIFS関数を用いて計算してみよう!【セル参照使用時】

 

・加重平均とは?

 

・Excelで加重平均を算出してみよう(SUMPRODUCT関数使用)

 

算術平均(相加平均)とは?

 

一般的に使用される平均のことで、すべてのデータの値の合計値をデータ数で割ったものです。

 

簡単な例を示しますと、ある会社の社員の身長:170,180,150cmとしますと
算術平均=(170+180+150)/3≒166.7となります。

 

一般式は以下の通りです。

 

 

 

生活している上では大概のデータは算術平均を用いて問題ないでしょう。下記に示す、算術平均以外の平均にあてはまらない場合はこの算術平均を使用しましょう。

 

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Excelで算術平均を算出してみよう Average関数の使用方法

 

それでは実際にExcelで算術平均を算出してみましょう!

 

下記のデータを元に平均値を算出していきましょう。

 

 
※上記は架空のデータです。

 

今回はExcelデータ分析でなく、AVERAGE関数を使用します。

 

上記のよう出力した場所に算術平均値の関数 =AVERAGE(範囲) を入力し、範囲を選択します(アイスの値段の下の列〜50と記載の枠まで)。
 
すると下記のよう算術平均値が算出されます。

 

 

 

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AVERAGEIF関数とは?AVERAGE関数との違い 条件付きの平均値 文字列の場合

 

AVERAGE関数と似た関数としてAVERAGEIF関数と呼ばれるものがあります。

 

AVERAGE関数との違いとしては、条件付きの平均値を算出できることです。

 

以下のようなある部材とその使用量をまとめたデータがあるとします(架空のデータです)。

 

ここで、部材dのみの平均値を算出したいとします。

 

すると  =AVERAGEIF(範囲(条件を選びたい範囲), " 条件(今回はd) ", 平均対象範囲(平均したい値の範囲))を選ぶだけで算出できます

 

 

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AVERAGEIF関数とは?AVERAGE関数との違い 条件付きの平均値 数値条件

 

数値条件で範囲を指定することもできます。

 

ただし、〜以上のみや〜以下のみの場合であり、〜以上かつ〜以下であったり〜より大きいかつ〜未満などの条件の場合はAVERAGEIFS関数を使用します(後程解説しています)。

 

以下では使用量が5以上のみの値の平均値の算出には、=AVERAGEIF(平均したい値の範囲,">=数値(今回は5)")と入力します

 

ここで、平均したい値の範囲が先にきて、一番最後の本来平均対象範囲に入力していた部分に関しては何も入力しないため注意しましょう。

 

また、不等号や数値の周りを " " で囲うことも忘れないようにしましょう。

 

すると5以上の値のみの平均値が出力されます。

 

 

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AVERAGEIFS関数とは?AVERAGEIF関数との違いと使用方法

 

AVERAGEIF関数では一つの条件に一致する場合の平均値を算出する関数でしたが、AVERAGEIFS関数複数の条件に一致する場合の合計を算出する関数と言えます。

 

下のように、ある部材がa〜dまで4種類あり、その製造場所が東京、大阪、福岡の3種類あるとします。

 

この際に、使用する部材がdであり、製造場所が東京である時の使用量の平均値を考える場合に、AVERAGEIFS関数が使用できます

 

=AVERAGEIFS(平均したい範囲(今回は使用量の列),一つ目の条件の範囲(今回は部材の種類), " 指定したい状条件(今回はd) ", 二つ目の条件の範囲(今回は製造場所), " 指定したい状条件(今回は東京) ")と入力することで複数条件付きの平均値が算出されます。
 
なお、条件の文字を入力する際は "d" や  "東京"  といったように、" "で囲むことを忘れないようにしましょう

 

 

 

すると、5.33という計算結果が出力されます。

 

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〜以上かつ以下、〜以上かつ未満の合計をAVERAGEIFS関数を用いて計算してみよう!(等号、不等号とAVERAGEIFS関数)

 

さらに、AVERAGEIFS関数では、〜以上〜以下といった範囲条件を満たす場合の合計も計算することが出来ます。

 

今回は部材に種類は関係なく、質量(重さ)の範囲が50以上100以下である部材の合計をAVERAGEIFS関数を使用して計算してみましょう。

 

=AVERAGEIFS(平均したい範囲(今回は使用量の列),一つ目の条件の範囲(今回は質量), " >= "&50, 一つ目の条件の範囲(今回は質量)" " <= "&100)と入力することで、50以上100以下の質量に入っている場合の部材の使用量の平均値が算出できます

 

ここで、条件は両方とも質量の列を使用し、条件として" >="&50 といった条件を加えていることがポイントです。

 

不等号の後の等号を消しますと、〜より大きいという条件や〜未満といった条件にも対応できますので、適宜試してみてください。
 
 

 

すると6.909・・・と算出されました。

 

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【期間集計:日付の範囲】ある期間における平均値をAVERAGEIFS関数を用いて計算してみよう!【文字列との区別】

 

同様に、ある期間における平均値もAVERAGEIFS関数を使用することで計算できます。

 

ある期間の合計を計算したい場合にも、日付に対して不等号とAVERAGEIFS関数関数を組み合わせることで計算できます。

 

以下のデータの2018/2/15〜2018/2/23の期間のデータの使用量の合計を計算してみましょう。

 

=AVERAGEIFS(平均したい範囲(今回は使用量の列),一つ目の条件の範囲(今回は製造日), " >= "&"2018/2/15”, 一つ目の条件の範囲(今回は製造日)" " <= "&"2018/2/23”)と入力することで、算出できます

 

ここで、日付も " " で囲むことに注意しましょう

 

これは文字列として認識させるために行う処理であり、セル参照する場合ではこの " "はいらなくなくなります。

 

後程解説していますので、参考にしてみてくださいね。

 

 

すると、6.111・・・となります。

 

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【期間集計:日付の範囲】ある期間における合計をAVERAGEIFS関数を用いて計算してみよう!【セル参照使用時】

 

同様に、数値や日付などを文字列としてではなく、セル参照してAVERAGEIFS関数を使用する場合は、文字列として扱う場合と若干異なります

 

直接関数中に日付を入力するのではなく、セル参照によりAVERAGEIFS関数を使用する場合は以下のような数式に変わります。

 

単純に文字列では " " で囲んでいた部分の " " を外せばOKです

 

=AVERAGEIFS(合計したい範囲(今回は使用量の列),一つ目の条件の範囲(今回は製造日), " >= "& 日付のセル1, 一つ目の条件の範囲(今回は質量)" " <= "& 日付のセル2)と入力することで、算出できます

 

なお、今回はセル参照するセル(日付)はdate関数により作成しています。

 

 

 

すると同様に6.111・・・となります。

 

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加重平均とは?

 

あるデータに重みも考慮した方が妥当と考えられる場合の平均です。

 

あるデータに重み分を掛け算した値の総和を重み分で補正した総和で割った値です。

 

身近な例を考えていきます。ある会社各々の平均の身長:A社:170,B社:180,C社:150cmとします。
また、社員の人数をA社:3,B社:2,C社:10人とします。

 

すると 3社の平均身長を加重平均で算出すると、(170×3+180×2+150×10)/(3+2+10)=158cmとなります。
(算術平均ですと(170+180+150)/3となり、167cmとなりズレが生じます)

 

一般式は以下の通りです。

 

 

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Excelで加重平均を算出してみよう(SUMPRODUCT関数使用)

 

下記のデータを元に加重平均値を算出していきましょう。

 

 

※上記は架空のデータです。

 

Excelデータ分析でなく、関数を使用します。まず、データ(今回は単価)に重み(今回は数量)をかけた合計金額を算出します。ここで便利な関数である SUMPRODUCT関数(各々の積の和を自動で算出)を使用します。

 

上記のよう出力した場所に算術平均値の関数 =SUMPRODUCT(範囲,範囲2) を入力し、範囲を選択します(範囲:単価と記載以下の列〜70、範囲2:数量と記載以下の列〜3))。
 
すると簡単に下記のようすべての合計金額(一般式の分子)が算出されます。
 
最後にこの合計金額を数量の合計で割ると、下記のよう簡単に加重平均が算出されます。

 

 

 
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また、当サイトのメインテーマであるリチウムイオン電池、電気化学関連の用語は以下でまとめています。

 

興味がある方は参考にしてみてください。

 

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