ソーダ石灰の性質や塩基性（アルカリ性）の乾燥剤としての役割（アンモニアや二酸化炭素は吸収できる？）
高校化学において、～石灰とつく用語を良く見かけます。
ここでは、中でも良く問題として出題されるソーダ石灰について解説していきます。
・ソーダ石灰の成分は？
・ソーダ石灰の性質や塩基性乾燥剤としての役割（アンモニアの吸湿や二酸化炭素は吸収はできるのか？）
というテーマで解説していきます。
ソーダ石灰の成分は？
ソーダ石灰とは、身近に聞きなれていない言葉であるため、どのような成分で構成されているかわからないもしれません。
実はソーダ石灰とは、Ca（OH2）（水酸化カルシウム：消石灰）とNaOHと水分（H2O）の混合物のことを指します。主成分はCa（OH])2（水酸化カルシウム：消石灰）です。
ソーダ石灰は化合物の名称ではなく、混合物であることに気を付けましょう。
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ソーダ石灰の性質や塩基性乾燥剤としての役割（アンモニアの吸湿や二酸化炭素は吸収はできるのか？）
受験におけるソーダ石灰が絡む内容としては、「乾燥剤と気体の組み合わせの問題」や、「有機化学における元素分析時のCO2吸収剤としての役割の問題」として出題されることが多いです。
乾燥剤と気体の組み合わせの問題
ソーダ石灰は、塩基性（アルカリ性）の乾燥剤です。
乾燥剤（塩基性乾燥剤）としてのソーダ石灰は、基本的に塩基性の気体と中性の気体中の水分を取り除くことが可能です。
ただ、二酸化炭素をはじめとした酸性気体のものを乾燥することはできません。塩基性であるために中和して、ソーダ石灰自体が反応してしまうためです。
有機化学における元素分析時のCO2吸収剤としての役割
また、有機化学にける元素分析時にソーダ石灰は乾燥剤ではなく、二酸化炭素（CO2）ガス吸収剤として使用しています。
ソーダ石灰は、「二酸化炭素だけでなく、水との反応する」という性質があります。
よって、あらかじめ別の乾燥剤（塩化カルシウム：CaCl2）で水分を取り除いた二酸化炭素を含むガスを、ソーダ石灰に吸収させることが基本です。
例えば、ソーダ石灰と二酸化炭素の反応は以下の通りです。
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