単体、化合物、純物質、混合物の定義や違い
高校化学において、学んでおくべき基礎項目として物質の分類があります。物質を分類する際には、単体、化合物、純物質、混合物というものがあります。
これらの違いについて理解しています。
ここでは、単体、化合物、純物質、混合物の定義や違いに関する内容について解説していきます。
・単体、化合物、純物質、混合物の定義や違い
・物質の分類を実際に行ってみよう【演習問題】
というテーマで解説していきます。
単体、化合物、純物質、混合物の定義や違い
「単体、化合物、純物質、混合物」という用語はややこしいので、一つ一つの用語を丁寧に確認していくことが大事です。
純物質
まず、単体と化合物は純物質に分類されます(純物質の一種)。
よく化学反応式において、A+B→Cなどの反応をみかけると思いますが、A、B、Cにあたるものが純物質を指します。
単体
そして、純物質の中で、1種類の元素で構成されているものが単体です。
たとえば、Fe、Al、Mnといった金属やO2、N2、Cl2という気体分子などが単体の代表です。
化合物
化合物とは複数(2種類以上)の元素から構成される純物質のことを指します。
例えば、CH4(メタン)、CO2(二酸化炭素)、Ch3COOH(酢酸)、H2O(水などが代表的です。
混合物
一方で、混合物とは単体や化合物などの純物質が混ざったもののことを指します。つまり、上記の反応式の例におけるA、B,、Cなどが複数混合されたものなのです。
これらを図にまとめますと以下のように、物質は分類することができます。
単体、化合物、純物質、混合物の問題をといてみよう
これらの似ている用語をきちんと理解するためには、問題に慣れることが最も効果的です。
問題
例題1
水は単体、化合物、混合物のどれに分類できるでしょうか?
例題2
塩素は単体、化合物、混合物のどれに分類できるでしょうか?
例題3
硫化水素はは単体、化合物、混合物のどれに分類できるでしょうか?
例題4
牛乳は単体、化合物、混合物のどれに分類できるでしょうか?
例題5
硫酸銅五水和物はは単体、化合物、混合物のどれに分類できるでしょうか?
例題6
トルエンは単体、化合物、混合物のどれに分類できるでしょうか?
解答
解答1
水はH2Oと2種類の元素からなるため、化合物です。
例題2
塩素はCl2と1種類の元素からなるため、単体です。
例題3
硫化水素はH2Sと2種類の元素からなるため、化合物です。
例題4
牛乳は水やタンパク質、脂肪などが混ざったものであるため混合物です。
例題5
硫酸銅五水和物は、水と硫酸銅が配位結合によって結びついたものであるために、化合物です。
例題6
トルエンはベンゼン環にメチル基がついたもので、CとHから構成されるため化合物です。
一つ一つ丁寧に考えていくことがポイントです。
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